2015 プレイオフ展望~SAS編~
お久しぶりです。ご無沙汰になってしまいました。
最近はついにNBAリーグパスの会員になってしまい、毎日数時間ディスプレイの前で試合観戦に浸っています。(幸せ)
さて、もうすぐプレイオフですね。
私が応援しているのは、SASことサンアントニオ・スパーズ。
去年のNBA王者です。
今年は序盤戦こそ接戦に弱く(3OTを2試合連続で落とすなど)、高齢化した選手たちの疲労の問題など毎年のようにささやかれる「SAS限界説」が強まるきっかけになりましたが、3月に入ってから図ったように調子を上げ、ここ最近は11連勝(それもGSW、HOU×2、OKC×2、MEM、DALというメンツを前にしてw)と一気に上位シードを射程に捉えるという相変わらずの巧者ぶりを発揮しています。
個人的に最近の試合を観戦していて好調の要因を考えているのでそれを話してみようかなと思います。
思うにそれは3点。
1.スパーズの大黒柱、ティム・ダンカンと新大黒柱、クワイ・レナード。
2.ベンチ陣の充実(ジョセフ、ベインズ、ベリネリetc)
3.勝ち方が理想的
まず1.について。
スパーズの大黒柱といえばここ15年ほどティム・ダンカンです。SASの5度の優勝全てに貢献し、4月25日で39歳になるとは思えないほどの活躍を今季も続けています。(4月10日のHOU戦ではラストプレイでジェイムス・ハーデンをブロックし、先週のベストプレイ、Player of the weekにも選ばれています。)
Tim Duncan Saves the Game with Block on Harden ...
そんなダンカンの引退を見据えてHCのポポビッチが次の大黒柱に考えているであろう選手が、この男クワイ・レナード。
Kawhi Leonard Full Highlights vs Warriors (2015.04 ...
4月5日のGSW戦ではキャリアハイの7スティールを記録。(とにかくボールへの反応速度が異常。)直近の5試合では平均21.6ptsとOF、DFともにチームを引っ張ります。
そんなレナードの好調の秘訣はポストプレイにあるかなと思っています。
試合を見ていると、得点がほしい場面、身長的にミスマッチが生じる場面でポストに張るシーンが多く、そこからの得点のバリエーションも増えました。
3ポイントの成功率も問題ないので、外からのシュートが多くなってもおかしくはないのですが、確実に計算できるポストプレイを意識的に(ポポビッチにしっかり言われているのかもしれませんがw)用いることの出来るレナード。クレバーさも持ち合わせた選手です。
2.は毎年っちゃあ毎年なんですがw
今年は特に若手のジェセフやベインズがスターターと絡んで得点を稼いでくれるので負担の軽減に役立つとともにプレーオフへ向けての好材料になっています。みんなが積極的にベインズを使おうとしているのがよく伝わってきます。ケミストリーの向上にも一役買っているのではないかと。ベリネリ、ジノビリ辺りは安定。試合をきっちりと締めてくれるベテランと若手のうまくミックスされた隙のないチームが出来上がってしまったんじゃ・・・笑
3.はデータを見ればわかります。この11連勝間の得失点差は脅威の+17!!
3Qまでで勝負が決まってしまうことも多く、スターターはなんと平均20分台の出場で済んでいます。(もちろんポポビッチのタイムマネジメントも秀逸ですが。)
プレーオフでのHCA(ホームコートアドバンテージ)を見据えつつ、プレーオフに向けた主力の体調管理と控えの調整期間にも仕立てあげてしまうのだから恐るべしスパーズと言う他はないですね。
そんなスパーズのプレイオフの展望ですが、僕個人の希望ではGSWとのカンファレンス・ファイナルを制してATLとのファイナルを勝ち悲願の連覇達成を果たして欲しいですが(これ実はポポビッチ門下オールスターズでもあるww)、まずはウエストを勝ち上がらなければ始まりません。接戦への不安は癒えませんが、今の調子を維持すれば連覇も射程圏内だと思います。要注意なのはDALか。去年も苦戦してますし。
それでは今日はこの辺で。
※GSW・・・ゴールデンステイト・ウォリアーズ
OKC・・・オクラホマシティ・サンダー
MEM・・・メンフィス・グリズリーズ
DAL・・・ダラス・マーベリックス
HOU・・・ヒューストン・ロケッツ
ATL・・・アトランタ・ホークス